今月の特選株の1つに4568第一三共が取り上げられていました。
■4568第一三共
・国内最大級の時価総額
・得意分野は高脂血症治、療薬(メバロチン)
・成長分野をがんに定めADC(抗体薬物複合体)による抗がん剤の開発に邁進中。
・DS-8201(エンハーツ)が乳がん、胃がんの治療薬として上市。
・DS-1062(ダトポタマブデルクステカン)は英アストロぜネカと戦略的提携。
・ADC3薬(U-1402、DS-7300、DS-6000)に関して米メルクと戦略的提携。
【注目点】
・エンハーツを軸に収益拡大が見込める。次々に有力なADC薬の開発が進み、中長期的な利益成長率が加速する期待。
・エンハーツは現在乳がん、胃がんの治療薬。肺がん、胆道がんなどへの適用拡大目指す。
・ADCは副作用が少ないことが特徴。がん患者のQOLにも貢献。
・ADC3薬(メルクと提携)追加の2剤ともそれぞれがブロックバスター(年商1000億規模)やメガブロックバスター(1兆円規模)になる期待。エンハーツは25年3月期は5084億が見込まれ、メガブロックバスターに向かっている。
・ADCで有効な抗がん剤を作り出せているのは世界の中でも同社のみ。
【業界展望】
・医薬品株は開発薬の年商がどこまで伸びるか利益を増えせるかがポイントだが最近はGLP-1の登場によって新しい基準。糖尿病薬GLP-1(イーライリリー、ノボノルディスク)は血糖のコントロールとして開発されたが、肥満症治療薬として別途開発。さらに心臓血管治薬、痴呆症、腎炎などへの適用も考えられている。こうした万能薬ともいえる特徴を持つ企業の評価が上がりつつある。日本では抗がん剤の第一三共、アルツハイマー治療4523エーザイ。
【チャート分析】
・日本を代表する製薬メーカーとしてプレミアム従来以上にがつけられる可能性。当面は6500円、長期的には10000円も達する可能性も。
【その他】
・内部留保が多いため、現在自社株買い中。来年1月に何割か償却する可能性あり
・後ろ盾は第一三共→アストラゼネカ(英)メルク(米)、参考までに中外製薬→ロシュ(スイス)
業界では4位の売上高・営業利益、特に営業利益率が高いので効率のよいビジネスをしている
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