東証株価指数(TOPIX)の見直し

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JPX総研がこのほど発表した資料「TOPIX(東証株価指数)等の見直しについて」を受け、東証スタンダード市場とグロース市場の浮動株時価総額が大きい銘柄を中心に指数への新規採用期待が改めて高まっている。パッシブ(指数連動型)ファンドによる想定買い需要は、100日分を上回るものもある。

<スタンダードとグロースからも>

 日経平均株価と並ぶ日本株の主要指数であるTOPIXをめぐっては、東京証券取引所の市場区分見直し(2022年4月)をきっかけに、組み替えが検討されている。従来は旧東証1部の上場銘柄で構成されていたが、プライム・スタンダード・グロースの3市場に再編されたため、日本取引所グループ(JPX)<8697.T>では新たなルールを策定した。

 今回示された案は、(1)TOPIXの対象をプライム・スタンダード・グロースの3市場すべてとし(2)年間売買代金回転率と浮動株時価総額の流動性基準により選定するというもので、おおむね原案通りの内容。初回の定期銘柄入れ替えは2026年10月末に予定され、その後28年7月末まで四半期ごとに8回に分けて段階的に移行する。その後も定期的に見直しが実施される。

 大和証券ではこうした条件を踏まえ、新たにTOPIXに採用される可能性のある銘柄と、除外される可能性のある銘柄のそれぞれ浮動株時価総額上位をリストアップした。また、過去の平均売買高に対するパッシブファンドの売買インパクトも試算している。

<新TOPIXへの主な採用候補と想定買い需要>

銘柄(コード)    現市場    時価総額   想定買い需要
マクドナルド<2702.T> スタンダード 9121億円  37.8日分
ハーモニク<6324.T>  スタンダード 3400億円  16.7日分
ナカニシ<7716.T>   スタンダード 2489億円  51.4日分
セリア<2782.T>    スタンダード 2613億円  30.4日分
GNI<2160.T>    グロース   1532億円   5.5日分
トライアル<141A.T>  グロース   4226億円   7.8日分
住信SBI銀<7163.T> スタンダード 4169億円   4.7日分
ヨネックス<7906.T>  スタンダード 1920億円  26.2日分
フェローテク<6890.T> スタンダード 1129億円   9.0日分
東映アニメ<4816.T>  スタンダード 6283億円  11.7日分
MCJ<6670.T>    スタンダード 1572億円  55.2日分
上村工<4966.T>    スタンダード 2080億円  61.0日分
サン電子<6736.T>   スタンダード 1765億円  16.4日分
アトム<7412.T>    スタンダード 1367億円  66.5日分
ワークマン<7564.T>  スタンダード 3560億円  11.8日分
アストロスケ<186A.T> グロース   1370億円   3.4日分
沖縄セルラー<9436.T> スタンダード 1971億円  45.4日分
ライフネット<7157.T> グロース   1328億円  29.2日分
フリー<4478.T>    グロース   1431億円   9.3日分
タイミー<215A.T>   グロース   1278億円   1.3日分
中央自<8117.T>    スタンダード  951億円 103.8日分
GENDA<9166.T>  グロース   2160億円   1.9日分
サンバイオ<4592.T>  グロース    840億円   2.4日分
日本精機<7287.T>   スタンダード  716億円  57.5日分
千代化建<6366.T>   スタンダード  776億円  13.5日分
ウエストHD<1407.T> スタンダード 1291億円   7.7日分
カバー<5253.T>    グロース   1119億円   1.0日分
ウェルスナビ<7342.T> グロース    690億円   6.0日分
ispace<9348.T> グロース    660億円   7.4日分
東洋合成<4970.T>   スタンダード  653億円  16.7日分
大和証券リポートから作成

初回の定期銘柄入れ替えは2026年10月末に予定だそうでまだしばらく先の話ですが新TOPIXへ採用されそうな企業はその前から株価は上がりそうです。

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