クロス取引で配当金は税金が引かれ、配当調整金は丸々払う、その差分は損しないの?

クロス取引

■クロス取引で配当金は税金が引かれ、配当調整金は丸々払う、その差分は損しないの?

結論から言うと、クロス取引をした場合、現物の配当金はもらえますが信用売りの分は配当調整金という形で支払うことになります。そのため配当金と配当調整金と相殺という形でプラスマイナス0になります。

気になったきっかけは使用している証券会社の配当金・分配金履歴をみていたときのことです。
4月にクロス取引を行った3134Hameeの配当金の受取額が表示されていました。

信用が−2250円、現物が1794円となっています。あれ?同額になっていない?
気になって詳細画面を見てみると、

信用がこちら。配当金分が丸々請求された形です。

現物がこちら。配当金に税額分、456円分が引かれて税引き後の金額が1794円でした。

つまり信用分の456円は追加で払っている形になりまs。
では、その差額456円分はどうなるのか?そのまま損するのか気になって調べました。

証券会社を調べてみると、説明内容がありました。
図を見るとまさしくこの状況です。
そして※印の説明文に以下の内容が記載されています。

「特定口座(源泉徴収あり・配当受入あり)かつ配当金の自動受取(株式比例配分方式)を選択されている場合、現物株式の配当金と特定口座の譲渡損(配当調整金の支払いを含む)は自動的に損益通算され、現物株式の配当金にかかる税金が翌年1月に還付されます。」

つまり来年1月に還付されるとのことです。安心しました。

■クロス取引で単価が同じなのに現物と信用で評価損益が違うのはなぜ?

同じくクロス取引している銘柄でもう1つ気づいたことがあります。
現物取引きと信用取引で評価損益の数字が違うことです。
どちらも成行で注文しており、約定した時の金額は現物買も信用売も同額となっています。
しかし評価損益は差が出ています。

これも調べてみるとクロス取引で成行で現物買いと信用売りが同価格で約定した場合、実際に取得した単価は同じですが、自分の保有銘柄の一覧、信用建玉の一覧に表示される価格には手数料や貸株料が加味されて表示されるため、評価損益が異なるそうです。
手数料や貸株料は証券会社や信用取引の日数等によって変化します。
この辺りは権利落ち日に現引をして取引終了となった時に手数料がいくらだったかの確認が必要です。
手数料等が高く優待金額を上回ってしまうと意味がありませんからね。

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