今回はクロス取引での失敗を記録しています。
・SMBC証券:信用買いの現引失敗(余力不足)
・SMBC証券:間違った銘柄でクロス注文が約定
・SMBC証券:現引きの当日に同じ銘柄を現物売却すること
・SMBC証券でのクロス振り返り
・SBI証券:配当金差分は戻ってくる
・SBI証券でのクロス振り返り
■信用買いの現引失敗(余力不足)
SMBCで9月24日、9月優待で在庫が残っている銘柄をいくつか買:6ヶ月(制度信用)、売:3年(一般信用)とでクロス注文をしました。
※買いを6ヶ月(制度信用)にしているのはSMBC証券は現物買いに手数料がかかるため、手数料のかからない信用で買って現引すれば手数料ゼロで購入できるからです。
そして翌日25日に銘柄が約定しました。
場中でも現引はできるため、忘れないうちにと6ヶ月(制度信用)で購入している銘柄を順番に現引していきました。
すると、ある銘柄の現引作業の途中で現引可能金額を超えていて現引できないと表示されました。

いつの間にか余力不足になってました。
確かに信用売りや買いは自分が実際に持っている金額以上の取引ができます。
しかし現引となると、その金額が必要になります。そのことをすっかり忘れて在庫がある銘柄をクロス注文しすぎていました。
信用買いは「借りている」だけですから名義は自分名義でなく、証券会社名義です。
自分名義でないと優待はもらえません。だから現物で保有する必要があるのです。
残りの現引が必要な銘柄は4つで残高は1万円ほどしかありません。
全て現引するには約153万必要でかなりの金額です。
3593ホギメディカル:533,000円
5463丸一鋼管:381,600円
8157都築電気:329,000円
4958長谷川香料:296,200円
合計:1539800円
対応1:余力を増やす
入金手続きで50万円銀行から入金しました。
これで残高51万となり、少なくとも1銘柄は現引できます。
ここは金額的にも少なく、優待のメリットが一番良い4958長谷川香料にしました。
対応2:諦めてポジション解消する
金額が足りない残りの銘柄はそれぞれの反対売買を行い、ポジションを解消するしかありません。
株式市場が前場が終わって11時半から昼休みに入りました。
ポジション解消するためにそれぞれの反対売買の注文を成行で出しました。
場中では成行注文を出すと注文している間の時差が出るので同じ金額で約定させるのが難しくなります。
そのため、お昼休み中にそれぞれ注文を出しておきます。
買:6ヶ月(制度信用)→返済の売り(成行)
売:3年(一般信用)→返済の買い(成行)
後場が始まり、注文が約定しました。
注文約定状況でポジション解消していることが確認できました。
結局3銘柄のクロス取引ができず残念です。
手数料がどうなるかは詳細がわかったら確認します。

SBI証券は現物買いに手数料がかからないのでクロス注文の買いは現物買いで行います。
現物買いですとその時点で余力不足になるとわかりますので今回のようなことは起こりません。
SMBC証券は現物買いに手数料がかかります。そのため手数料がかからない買いの6ヶ月(制度信用)→現引のワンステップを得て現物を保有するのですがこれが仇となりました。
9月は優待が多いので思わずたくさんのクロス注文をしてしまいましたが次回からは余力確認を怠らないようにしたいと思います。
■間違った銘柄でクロス注文が約定
2025年9月25日、既に株式市場も開いている時間帯にSMBC証券で24日に約定したクロス注文の結果を見て1952新日本空調と4658日本空調と違う銘柄で買いと売りのクロス取引をしていたことに気づきました。

1952新日本空調:300株でQuo2000円
4658日本空調:100株でQuo1000円
4658日本空調をクロスするつもりが間違えて1952新日本空調の買いを入れてしまったようです。
原因はおそらく、名前で検索して2つ並んでいるのを選択するときに間違えたんでしょうね。

片方が優待月が違ったり、在庫がなかったりしたら発生していないのに失敗しました。
いつも注文後に注文一覧で再確認しているのですがこれを気づかなかったのは恥ずかしい話です。
対応1 欲しい銘柄のクロスは続ける
欲しいのは4658日本空調で幸いにも売:3年(一般信用)の注文は約定しています。
そのため、株式市場が11時半後のお昼休み中に買:6ヶ月(制度信用)を入れました。
株価は1306円、余力が20万ほどあるので一単元130600円でも十分現引できます。
ラッキーなことに現在信用売りで1000円ほどの利益が出ています。
この価格で午後に約定すると権利落ち日の現引時に売買益も1000円ありそうです。
対応2 いらない銘柄はポジションを解消する
1952新日本空調はいらないのでボジション解消します。
こちらは買:6ヶ月(制度信用)→本日現引しているので売却します。

注文を出してお取引履歴 – 検索結果 -を表示すると売却済みとなっています。

取引履歴で信用買い時の購入金額は1株3080円、現物売り時は1株3050円なので100株で3000円の損失かと思いましたが、受渡代金の出金と入金の差額を計算すると308084円ー304560円=3524円です。おそらく3524円の損失です。
これだけ日経平均が連日過去最高値を更新しているのに買ってから下落して売ることになったことは残念ですが仕方ありません。
今回の失敗を活かしてこれからは再確認を改めてしっかりと行っていきたいと思います。
保有銘柄でも(本日現引分)(本日売却分)と表示されて数量が0になっています。

■現引きの当日に同じ銘柄を現物売却すること
実は最初は売り注文を出した後に約定したのか一覧に表示されず、分かりませんでした。
しかし、後で分かったことですが、この画面は信用取引の注文約定状況を示すので現物の注文状況は表示されないのです。

最初はそのことがわからず、Chat GPTに質問すると以下の回答がありました。
”SMBC日興証券を含め、ほとんどの証券会社では「現引き当日の即時売却」はできず、翌営業日以降に現物株として売却可能になります。”
理由としては現引きした瞬間に「信用建玉」は消えて現物の一覧に表示されるが、「現物株」としてはシステム上まだ受渡処理中になるようです。この処理が完了するのは通常「翌営業日」以降とのこと。保有銘柄の一覧で本日現引した銘柄は全て(本日現引分)とついてました。
1952新日本空調のところだけ(本日現引分)(本日売却分)並んでいたのでChat GPTに表をコピペしてきたところ、やはり同じ回答でした。
”本日現引分(100株)
信用買い建玉を現引きして、現物口座に振り替えようとしたもの。
ただし当日中は「受渡処理中」で、まだ現物株として自由に売れない。
(本日売却分)
注文画面や残高照会では「売却可能数量=0」と表示されているため、
→ これは「翌営業日」にならないと現物として売却できない状態を表しています。”
この説明を聞くと十分納得する理由でしたので現引したものは翌日にしか売れないんだと思ってました。しかし、20時以降にSMBC証券にログインしてお取引履歴 – 検索結果 -を表示すると1952新日本空調が売却済みであることがわかったのです。

売れたことは良かったのですがならChat GPTの説明はなんだったのでしょうか。
Chat GPTでなくてもネットで調べると、現引きの当日に同じ銘柄を現物売却することは、通常、差金決済に該当する可能性があるため禁止されており、実行できない、との説明があります。
この辺はSMBC証券のサポートデスクに問い合わせしないと正確な答えはでなそうです。
■SMBC証券でのクロス振り返り
SMBC証券は今月9月からクロス取引を開始しました。
最初としては16銘柄となかなかの数が取れましたが人気銘柄のコロワイドやトリドール、カッパ・クリエイトなどは全く取れなかったのが残念です。
振り返りで次回に備えたいと思います。
・在庫が枯れやすい銘柄、枯れにくい銘柄を切り分けておく
・人気銘柄は優先順位を事前につけておいき、初月にすぐに取りにいく
・SMBC証券は信用売は3年(一般信用)なのでSBI証券の信用短期(15日)以前にクロス注文できる
・諸費用を計算で正確に算出して優待利回りで判断ができるようにする
・株式市場が昼休みや16時以降、LINEのクロス取引のオープンチャットで在庫情報を確認する
(誰かが在庫を放出してくれることがある、特に権利付最終日付近は多い)
・買いの6ヶ月(制度信用)を使う場合、余力に注意する
・人気銘柄の在庫復活に備えて余力は残しておく
■配当金差分は戻ってくる
2025年3月からSBI証券でクロス取引を開始しました。
そのときはクロス取引にかかる手数料等は
貸株料+現物買いの手数料+信用売りの手数料+配当金差分
と思ってました。
配当金差分はクロス取引をしたときに配当にかかる税金分が差額としてでることです。
現物株式保有分→ 源泉税20.315%差し引かれた状態で受け取ります。
信用取引売り建て分→ 一般信用の場合、配当落調整金として100%支払
しかし、3月から9月までクロス取引をした際の取引報告書をみても自分が想定した金額よりも安く、それが疑問でしたが最近やっとわかりました。
配当金差分(20.315%の差額)については翌年1月に還付されるということ。
そのため高配当であっても手数料には影響はなく、クロス取引できます。
配当金差分については以前の記事を更新して修正しました。
結果、SBI証券は貸株料だけが発生することになります。
貸株料:信用短期15日で年率3.9%
現物買いの手数料:SBI証券はゼロ革命で0円
信用売りの手数料:SBI証券はゼロ革命で0円
■SBI証券でのクロス振り返り
・クロス手数料を正確に計算できるようにしておく
・銘柄によってはSBI証券ではすぐに在庫切れでもSMBC証券では在庫が沢山あるので急がない
・SBI証券はフライングクロス可能日あたりから毎日クロス取引できる銘柄が増えてくる
・人気銘柄はフライングクロス可能日の19時直前に注文の準備をして待機する
コメント